適度な忙しさは心の薬である。
人間に生まれたが故に生じる人間特有の悩みや、後悔、欠点、そして私の場合は祖母のことを無駄に考える時間が少なくなる。
薬と同じ様に用法容量が適切である必要はあるが、これからも忙しさには私のそばにいて欲しい。
感情とは切り離したはずの思考を言葉にし、直後、涙を流すこともあるかもしれない。この時の涙は感情由来のものではなく、単なる涙管の洗浄だと思っていい。
幻聴は2024年3月31日現在まだ確認されている。内容は以前と変わっていない。耳鳴りも未だ付随して起こる。
時々考え事をしていると私にしか聞こえない彼女の声が私の髪を掴んでグンと後ろ下方へ強く引く。首は痛いし肩は重いし、息はしにくい。目の前が眩しくてしょうがないから目を細める。
まるで陸で溺れているみたいで滑稽だ。
ただ最近はずっと歯軋りをしていない。朝目が覚めた時に泣いていることもない。